01-00410 車屋道說

さかいの人物じんぶつ

當津古來名譽めいよ人物じんぶつゑらんでこゝに載す

車屋くるまや道說だうせつ

車屋くるまや道說だうせつもと今春こんはる太夫が弟子でし
當津車町くるまのちやう中濵なかはまに住し師傳しでんうちより一りう唱句しやうくゑら自筆じひつして彫刻ちやうこくひろ
これを車屋本くるまやほんといふ
もとは七十五ばんなるをあらた加増かぞうして百番の謡曲本ようきよくほんとなす

 

今に見る車屋道說

堺市立中央図書館/堺市史
堺市史 第七巻
第一編 人物誌
第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)

(二九八)車屋道悅
 【今春大太夫の門弟】車屋道悅は今春大太夫の弟子で、【車之町中濱に住す】堺車之町中濱に住んだ。師傳の中から一流の唱句を撰び、自書して版行した。【車屋本】卽ち車屋本である。元は七十五番であつたのを、新に增補して百番の謠曲本としたと云はれて居る。(堺鑑下、全堺詳志卷之下)

【出典:ADEAC(アデアック)ディジタルアーカイブ/堺市立中央図書館/堺市史

【管理人注記】
和泉名所図会でいう「車屋道説」と堺市史でいう「車屋道悦」が同一人か、管理人には判断できていませんが、記載された内容で見る限り同一人ではと思い堺市史の内容を掲載しました。