堺人物
當津古來名譽の人物を撰んでこゝに載す
甫竹
甫竹は茶杓細工の名人也
利休より傳授し又古田織部の習ひを受けて世に知らる
時々將軍家へ献る
子孫今に甫竹と名乗る
利休より傳授し又古田織部の習ひを受けて世に知らる
時々將軍家へ献る
子孫今に甫竹と名乗る
今に見る甫竹
堺市立中央図書館/堺市史
堺市史 第七巻
第一編 人物誌
第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
堺市史 第七巻
第一編 人物誌
第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
(二八三)甫竹重右衞門
甫竹重右衞門はもと絹織を家業とした。(數寄者名匠集)【茶杓の名工】茶杓細工の名人で、其技は千利休から傳授せられたといはれて居る。【古田織部の恩顧を受く】後古田織部の愛顧を受け、妙技を世人に認めらるゝに至つた。德川秀忠の命によつて屢々茶杓を獻上した。【子孫】子孫代々甫竹某と稱し、(堺鑑下、全堺詳志卷之下)天和の頃までは堺に住したと傳へられて居る。(茶道筌蹄)