01-00433 碁利玄

さかいの人物じんぶつ

當津古來名譽めいよ人物じんぶつゑらんでこゝに載す

利玄りげん

利玄りげん日蓮宗にちれんしう僧徒そうとにしての上
みなと村の海濵かいひんいほりをむすんで住す
寛永の頃にはもはらじゆつを以て天下に名髙し

今に見る碁利玄

堺市立中央図書館/堺市史
堺市史 第七巻
第一編 人物誌
第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)

(二七五)利玄
 利玄は日蓮宗の宗徒で、【圍碁の名手】亦圍碁の名手であつた。【湊村に住す】庵を湊村の海濱に結んで假寓した。(堺鑑下、泉刕志卷之一、全堺詳志卷之下)【闘技】利玄慶長十二年十一月大阪城に本因坊と對局し、秀賴其技を覽た。時に利玄四十三歳であつた。翌十三年四月駿府に下り、十日道石と手合をした。【仙洞御所參入】十八年三月仙洞御所に參入して、妙技を賞せられ、更らに名聾を天下に高うした。(當代記卷四、卷八)

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