堺人物
當津古來名譽の人物を撰んでこゝに載す
中象棊温故
中象棊温故は北ノ莊妙國寺の境地法林坊に住して日蓮宗の僧侶なり
好で中將棊を善す
或時御水尾法皇温故を召て法橋宗知と勝負を決す
温故两囬勝を得たり
好で中將棊を善す
或時御水尾法皇温故を召て法橋宗知と勝負を決す
温故两囬勝を得たり
今に見る中象棊温故
堺市立中央図書館/堺市史
堺市史 第七巻
第一編 人物誌
第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
堺市史 第七巻
第一編 人物誌
第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
(二七四)溫故
【妙國寺法林坊の住僧】溫故は堺妙國寺の塔頭法林坊の住僧で、【中將棊の名手】中將棊の名手である。後水尾法皇嘗て溫故を召され、【宗知との闘技】法橋宗知と妙技を鬪はしめ勝負を叡覽せられたが、溫故は兩度共に勝を制した。是より後益々天下の名人として名聲を馳せた。(堺鑑下、全堺詳志卷之下)