大鳥郡
東は河州八上丹南二郡の界に至り西は海濵に至り南は和泉の郡界に至り北は攝州住𠮷郡に至る
昔白鳳天より襲峯に今の八ケ峯これなり飛降る
曽袮松原を過冨藏山殿木森稲持大野に翔る
凢て此邉を清鳥大鳥ノ國といふ
後改て大鳥郡と号く大鳥社旧記
南莊
北莊
昔白鳳天より襲峯に今の八ケ峯これなり飛降る
曽袮松原を過冨藏山殿木森稲持大野に翔る
凢て此邉を清鳥大鳥ノ國といふ
後改て大鳥郡と号く大鳥社旧記
南莊
堺津大小路より南をいふ
昔は塩穴郷也
市ノ町 甲斐ノ町 大町 宿院ノ町 中之町 寺地町 少林寺町 新在家町 旅籠町 南ノ半町
北莊
堺津大小路より北をいふ
昔は土師郷内也
北半町 北旅籠町 櫻ノ町 綾ノ町 錦ノ町 柳ノ町 九軒町 神明町 宿屋町 材木町 車ノ町 櫛屋町 戎之町 湯屋ノ町等也
或カ日大小路を限ツて北を攝津國也といふ
既に反正天皇ノ陵大小路より北にあり 延喜式に和泉國とす
又髙渚堺の北の端也 續日本紀に和泉國とす
又凢人中家北ノ莊にあり 是又姓氏録に和泉國とす
是等の舊記によつて堺一津を都て此書に著すものなり