飯匙池
宿院にあり池の形飯匙に似たるゆへ名とす
地神四代彦炎出見尊は塩津翁即三村明神の㓛によつて海臺に至り豊玉妃と契をむすびたひて千珠滿珠を聟引出物に得給ふとかや
海臺より還給ひて千珠は宿院此地に藏め滿珠は住𠮷の玉出嶌に藏め給ふ
南は陽にて千珠をこゝに納メ六月の御祓あり
北は陰にて滿珠を玉出嶌に納メ九月卅日に神輿をわたし两珠をすゝしめ奉る也
六月九月は陰陽の御祓といふ
或説曰干滿の二珠は紀州日前宮に藏む
又曰肥前國佐賀郡河上宮に藏むといふ
宇佐御宣託に曰雙珠は八幡宮に在と云云
地神四代彦炎出見尊は塩津翁即三村明神の㓛によつて海臺に至り豊玉妃と契をむすびたひて千珠滿珠を聟引出物に得給ふとかや
海臺より還給ひて千珠は宿院此地に藏め滿珠は住𠮷の玉出嶌に藏め給ふ
南は陽にて千珠をこゝに納メ六月の御祓あり
北は陰にて滿珠を玉出嶌に納メ九月卅日に神輿をわたし两珠をすゝしめ奉る也
六月九月は陰陽の御祓といふ
或説曰干滿の二珠は紀州日前宮に藏む
又曰肥前國佐賀郡河上宮に藏むといふ
宇佐御宣託に曰雙珠は八幡宮に在と云云
今に見る飯匙池
飯匙堀 いいかいぼり
海幸山幸神話の彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)が海神よりいただいた『潮満珠(しおみつたま)』『潮干珠(しおひるたま)』を埋めた場所と言い伝えられており、雨が降っても一年中、空堀という特徴があります。
海幸山幸神話の彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)が海神よりいただいた『潮満珠(しおみつたま)』『潮干珠(しおひるたま)』を埋めた場所と言い伝えられており、雨が降っても一年中、空堀という特徴があります。
堀の形が飯匙に似ていることから、『飯匙堀(いいかいぼり)』と名付けられたと言います。夏祭りにはこの堀で、荒和大祓神事が執り行われます。
2015年には改修工事が行われ、新しくなりました。
【出典:宿院頓宮HP】
宿院境内から見た飯匙堀
飯匙堀鳥居脇の碑
玉垣の門から見た飯匙堀内部
玉垣の門から見た飯匙堀内部
飯匙堀のご神体
道路側から見た住吉神社飯匙堀碑と鳥居
住吉神社飯匙堀碑
飯匙堀の記
此の飯匙堀は住吉大神の御神徳を仰ぎ奉ると共に堺市の歴史を萬代に物語るものなり
抑住吉皇大神は 伊邪那岐大神が日向の橘小門にて禊し給ひし時に生れませる大神にして
我が国民に 清く明き心を以て 事に当るべきことを教え給ひ
神功皇后 三韓御親征に当たつては 終始皇軍を守らせ給ひ
御凱旋の時皇后は この飯匙堀にて禊祓を行はせられ 皇国の彌榮を祈り給へりと
されば 今に住吉神社の特殊神事たる南祭を御祓祭と称し この処にて大祓の式を行はせらるゝなり
斯る由緒深き霊域の昔ながらに存するは 大神の御神威にして歴史を重んする堺市民の誇なり
昭和十一年七月奉納 卯の日座主 吉村伊三郎 別所春堂謹書
【管理人注釈:写真撮影2007年7月27日】
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