鹽穴寺
新在家町の東にあり
真言宗
本尊十一面観世音
㔟至塚
真言宗
本尊十一面観世音
長五尺許
和銅年中元明帝の詔によつて當寺草創ありける
本尊は當津の海中より上らせ給ふ也
故に蠣殻尊躰に多くあり
旧記紛失す
㔟至塚
古老曰此寺の近き側にあり
塩穴寺の封境広大にして其旧趾也
むかしの本尊㔟至佛也
ある時此本尊修補するに又元の如く損じ給ふ
幾般もかくの如し
住侶奇異の思ひなす所にある夜菩薩枕上に立て宣ふは
この海中に天竺の月蓋長者の持念せる観世音ありこれを取上ケわれと對㘴にすべしと新に霊告ありば
夜海濵に出て浦人と共に網をおろすに光明赫々たる観世音の尊容上らせ給ふ
故に今兩尊を崇め奉る也
今に見る鹽穴寺
鹽穴寺は、新在家町の東方の寺町にありましたが、現在は行基菩薩開基の家原寺の寺域内に移っています。移ることになった経緯等については浅学の管理人では分りかねますので、引き続き調査します。
鹽穴寺本堂
宝篋印塔(?)
基礎部分に光明山 鹽穴寺と刻まれています。
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