了覺寺
甲斐町の東にあり浄土宗光明山と号す
洛東黒谷光明寺の別院也故に當寺も亦黒谷と云
本尊阿弥陀佛
水鏡影
洛東黒谷光明寺の別院也故に當寺も亦黒谷と云
本尊阿弥陀佛
基は和州當麻寺にあり
永禄年中當寺善秀大德霊夢を感じて此本尊を得たり
時に當麻の僧侶競ひ來ツて奪ひ返さんとす
善秀此本尊に別れん事を大に歎き忽自害し死す
當麻の僧徒等其厚信を感じ却て悲嘆の涙を流し本尊をこゝに遺し帰りしと也
水鏡影
法然上人黒谷鎧の池のほとりにて水かゞみを見給ひ自影をうつし給ふ
正親町院の帝宸翰の一枚起證を添て御寄附ありて當寺の什寳とす