阿弥陀原
萬町村の西にあり
むかし建治年中池田郷山林に毎夜光明赫々たり
村老これを阿闍梨快尊に告けれは山中に至り持念せるに天朦朧して山谷蕭然たり
五更の頃ほひ鳳鳥の聲聞へて松枝に金軸の阿弥陀尊の画影かゝれり
阿闍梨即これを感得して國中に於て六十余箇所の佛堂を建て毎月輪次へ請して供養す
むかし建治年中池田郷山林に毎夜光明赫々たり
村老これを阿闍梨快尊に告けれは山中に至り持念せるに天朦朧して山谷蕭然たり
五更の頃ほひ鳳鳥の聲聞へて松枝に金軸の阿弥陀尊の画影かゝれり
阿闍梨即これを感得して國中に於て六十余箇所の佛堂を建て毎月輪次へ請して供養す