01-02700 源光寺

源光寺げんくはうじ

寺地町の東にあり浄土眞宗しんしう
本願寺御門跡御末寺

本尊阿弥陀佛

立像長二尺余

開基祐源大僧都

大聖院と号す
此人初は四天王寺勝曼院しやうまんゐん別當べつたうにして忍性にんしやう律師りつし徒弟とてい
當津舳松へのまつ塩穴しはな寺観音堂を建立し
或日あるひ京師けいし東福寺の海藏院師錬禅師の室を訪ひ
又本願寺第三世覺如かくによ上人に値遇ちぐし他力本願の宗風になび
當津に於て念佛道塲を建て本尊并に寺号と(■)に覺如上人より拝領す則源光寺と号
遂に貞和元年六月十八日祐源ゆうげん九十六歳にて往生す

什宝じうほうに聖德太子十六歳の御影あり
さん夢想むそう國師繪は琢磨たくま方眼也忍性律師より授与し給ふ
同太子揚枝やうじ御影御自筆あり
親鸞聖人金泥こんでい十字名号あり
また天龍寺青磁せいじ石蕉鉢せきしやうはちあり今は香爐に用ゆ
白石手水鉢てうづはちあり瑪瑙石めのうせきとも云髙三尺五寸わたり弐尺壱寸
其外の什宝繁によつてこゝ畧す

 

今に見る源光寺

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