01-04000 蛭子社

蛭子社ゑびすのやしろ


蛭子嶌ゑびすじま
笑姿社ゑびすのやしろ
鯛茶屋たいちやや

戎嶋にあり
寛文四年八月波濤はたう淼茫びやうばうとして一しま
同十一月霊亀れいき出るたけ四尺二寸はゞ四尺
同六年十二月蛭児ひるこの石像を海中に得たり人みな也とす
其時の刺史しし水野氏家々しゑ〱めいじてつゝみつかいしたゝみて一しうしまとし髙燈爐たかとうろあげ旅舟りよしう夜泊やはく目瞪めあてとす
すなはち石像せきざう安置あんちして嶋の名とし又霊亀れいきまつり弁財天べんざいてんと崇め此嶋の鎭守とす

観音堂くはんをんだう

本尊は聖德太子の御作みたけ弐尺五寸の立像也
堯織法印但馬國のいはやより將來しやうらいして一を建てこゝに安置す