01-00414 甫竹

さかいの人物じんぶつ

當津古來名譽めいよ人物じんぶつゑらんでこゝに載す

甫竹ほちく

甫竹ほちく茶杓ちやしやく細工の名人めいじん
利休より傳授でんじゆし又古田ふるた織部おりべならひをうけけてに知らる
時々より〱將軍家へたてまつ
子孫しそん今に甫竹ほちくと名乗る

 

今に見る甫竹

堺市立中央図書館/堺市史
堺市史 第七巻
第一編 人物誌
第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)

(二八三)甫竹重右衞門
 甫竹重右衞門はもと絹織を家業とした。(數寄者名匠集)【茶杓の名工】茶杓細工の名人で、其技は千利休から傳授せられたといはれて居る。【古田織部の恩顧を受く】後古田織部の愛顧を受け、妙技を世人に認めらるゝに至つた。德川秀忠の命によつて屢々茶杓を獻上した。【子孫】子孫代々甫竹某と稱し、(堺鑑下、全堺詳志卷之下)天和の頃までは堺に住したと傳へられて居る。(茶道筌蹄)

【出典:ADEAC(アデアック)ディジタルアーカイブ/堺市立中央図書館/堺市史