堺人物
當津古來名譽の人物を撰んでこゝに載す
一節道清
一節道清は鼓の胴を製て商ふ
塗胴は鳴劣れりとて木地を用ゆ
世人氏を銘に呼で一節胴とぞ賞じける
塗胴は鳴劣れりとて木地を用ゆ
世人氏を銘に呼で一節胴とぞ賞じける
今に見る一節道清
堺市立中央図書館/堺市史
堺市史 第七巻
第一編 人物誌
第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
堺市史 第七巻
第一編 人物誌
第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
(二八四)一節道清
【鼓胴の工匠】一節道清は鼓の胴師である。塗胴は鳴り劣るとて、道清の作品は、塗ることを止めて木地を用ひた。世人其氏を銘に呼んで、【一節胴】一節胴と稱し、之を賞玩したといふ。(堺鑑下、全堺詳志卷之下)