04-07000 深日行宮

深日ふけの行宮あんきう

むかし深日村にあり 旧跡さだかならず
續日本紀云
天平神護元年九月庚戌使を遺して行宮かりみやを大和 河内 和泉等の國に造らしむ
紀伊國にみゆきし給はんとの用意也
同十月甲申和泉國日根ひね深日ふけ行宮かりみやに到り給ふ
時に西の方暗瞑あんめいにして常の風雨にことなり
紀伊守小野朝臣あそん小贄おにゑこれよりして還る
みことのりしてきぬ三十疋 綿わた二百を賜ふ