04-07100 吹飯城趾

吹飯ふけゐ城趾しろあと

平家物語云
寿永三年阿波國安摩あま六郎忠景たゞかげ 紀伊國園部そのべ兵衛忠康たゞやす
こゝろざしを同じうして和泉國吹飯に城門を築て籠居ろうきよ
平家の大將能登守教経のりつね兵舩を進め來てこゝを
安摩あま 園部そのべふせぐにたへずして大に敗北はいぼく
教経のりつね城兵のくび百三十を得て福原に帰る